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湯浅誠氏「内閣府参与辞職にともなう経緯説明と意見表明、今後」

2009年10月26日より、内閣府参与を務めていた、反貧困ネットワーク事務局長の湯浅誠さんが、3月5日付で辞職したそうです。

ご本人からの経緯説明が自立生活サポートセンター舫(もやい)ホームページに掲載されています。


このたび、10月26日より就任していた内閣府参与の辞職願が、3月5日付で受理されましたので、ご報告します。1月29日の辞職願提出から受理に至るまでの期間が長かったため、多くの方よりご心配等をいただきました。感謝申し上げるとともに、以下、経緯の説明と私の意見、今後のことを述べさせていただきます。長文になりますが、お許しください。


→内閣府参与辞職にともなう経緯説明と意見表明、今後
 http://www.moyai.net/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=229


湯浅さんは、若者勉強会の立ち上げの時、いろいろとサポートしてくださいました。

今後とも、貧困の解消のためにご活躍されるのを願っています。お疲れさまでした。


星守る犬

著者: 村上 たかし


読み始めてすぐ、何とも言えない複雑な気持ちになりました。「おとうさん」が、自分の父にそっくりに思えてきて…。


ちょっとぶっきらぼうで、自分の感情を表に出すのが苦手。仕事に一生懸命で、子どもの教育には無頓着。飼い犬の散歩は欠かさず、犬の前ではちょっとだけ饒舌になる。

見た目も雰囲気も、父を見ているようで、それでいてどこにでも居そうな「おとうさん」と「犬」の、1ページ目に書かれた生の結末を、追いかける気持ちで、ちょっと重たい気分で読み進めました。


家族とのほんのちょっとの「ずれ」が、少しずつ大きくなっていき、やがて全てを失って、―南へ―、新たな旅を始めたおとうさんと犬。いろいろな偶然が重なり、最期の地を決めるまでの限られた時間を大切に過ごす彼らの姿が、胸に突き刺さってきました。


本の帯に書かれているような”せつなくて、うれしい涙”など一滴も出ません。ただじんわりと苦しくて、何かを突きつけられるような。

痛みをこらえながら、何かをごまかして生きている日々をふり返り、やっぱりやることがある、と思うことで少しだけ気持ちが楽になったような気がします。著者のあとがきにも、勇気をもらいました。

(著者あとがき抜粋 ここから)
...自分で書いてて何ですが、作中の「お父さん」はこんな結末を迎えなくちゃならないほど悪人じゃありません。...昔なら、いたって平均的ないいお父さんです。しかし、今ではそれが十分「普通の生活」を失う理由になり得るようで、本当につまらないことになってきたなあと思うのです。

ちやほやしろとは言いませんが、普通にまじめに生きている人が、理不尽に苦しい立場に追いやられていくような、そんな世の中だけは、勘弁してほしい。...
(著者あとがき抜粋 ここまで)


まずは自分の父に。まじめで不器用な父と、ゆっくりじっくり話し、関係をより良いものにしていきたいと、ふまじめで要領の良い自分は、切に思います。


そして世の中のおとうさん達に。ホームレス反貧困の現場で見て考える様々なことを、継続して発信していきたいと考えています。

星守る犬の1人として。

オルタナティブ経済(alternative economy)

紡[つむぎ]のミーティングに参加しました。今日のテーマは「オルタナティブ経済(alternative economy)」。主宰のいるま君の発案です。


オルタナティブ経済の定義は様々ですが、特に現状の「自由主義経済」「グローバル資本主義経済」に対する代替経済を指すことが多いようです。その例として、フェアトレードや生協、共済、社会的企業などが挙げられ、メンバーそれぞれの考えや実践を共有しました。


長年、ホームレスの支援活動に取り組むNさんからは、「日本のオルタナティブ経済では、”目的(どんなことを)”は問われているが、”方法(どうやって)”が問われていないのでは」という問題提起がありました。

例えば、社会貢献を目的としている株式会社の場合、その「目的」に関しては「利益至上主義」へのオルタナティブだとしても、その「方法」(意思決定の流れや、責任・配当の格差)に関しては、他の企業と同じところがほとんどなのだそうです。


同様に、今の生協やNGOでも、特に組織が大きくなるほど、その「方法」は企業と変わらなくなってきているとのことでした。その意味では、「共産主義」のようなインパクトのあるオルタナティブにはなり得ていないのかもしれません。

とはいえ、「共産主義」はほとんど全て自壊しました。既存の共産主義は、「利益至上・資本主義経済」に対するオルタナティブにはなり得なかったのだと思います。


行き過ぎた資本主義に対抗するには、「アンチ(anti)」(労働組合運動やセーフティネットの構築)だけでなく、やはり「オルタナティブ(alternative)」(メンバーの参加や配当に関する新しい方法)が必要なのでは、という意見も出ました。ヨーロッパなどでは、すでにその取り組みが始まっているそうです。


これからは、NGOや社会的企業を応援する際に、その「目的、理念」だけでなく、「組織の運営方法(意思決定や配当など)」にも、もっと注目していこうと思います。

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