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インターンシップへの素朴な疑問

フェアトレードイベントで知り合った友人が東京に来ているということで、お茶をしました。お互いの偏り度合いが似ていたためか、いろんな分野の話で盛り上がりました。

その中で、大学生に浸透した『インターンシップ』の話になりました。自分が就活をした10年前には数えるほどしかなく、幸運にも株式会社パフでインターンをさせてもらいましたが、今では大学生に広く浸透し、インターンシップを単位と認める大学も出てきているそうです。

ここまで広がっていれば、その中身は千差万別なのだと思いますが、ではインターンシップのメリットって何なんだろうね、という話になりました。


学生にとっては、学生の内に社会経験ができること、「就職活動で有利」というイメージがあるとのことです。ただ、アルバイトと何が違うのかを考えてみると、差がよく分かりません。特に、インターンシップは無給という団体がほとんどです。それならば、きちんと対価をもらって責任を持って仕事をするアルバイトを真剣にした方が良い気もします。


インターンシップとアルバイトでは、仕事の内容が違うのかもしれません。10年前と同様、社員と同じような仕事をさせてもらえ、びしびし指導してもらえるのであれば、確かに良い経験になります。

それでも、個人的にはそんなに長期でインターンシップをする必要はないと思います。数年後に就職すれば、同じことを給料をもらいながら(その分責任も持ちながら)できるし、学生の時にだからこそできることが、本当にたくさんあるからです。


一方、企業にとってのメリットは何でしょう。優秀な学生を早めに確保できることなのかと思っていましたが、最近、インターンシップは受け入れても新卒採用をしない企業も増えているそうです。これは不況を受けた一時的なものなのかもしれませんが。

受け入れる学生は無給とは言え、社員の労力が割かれることや、自社に入ってこない(かもしれない)学生を育てることなど、学生を受け入れる企業側の負担も相当なもの。


友人は、「企業のブランドイメージ向上もあるのではないか」と言っていました。CSR(企業の社会的責任)と同じように、インターンの受け入れ先も大企業が多く、またインターンシップの受け入れが「学生の人気企業ランキング」に影響している企業もあるそうです。

あるいは昨今のエコブームのように、企業側もブランドイメージの担保のために、インターンシップ受け入れを行わざるを得ない状況もあるのかもしれません。そうなると、インターンシップが広がることで得をしている人は誰なんでしょう。


学生・企業の双方にとって、「インターンシップは就職活動に有利」という合意があるのなら、学生がインターンシップを重要視する気持ちは、就職”超”氷河期を経た自分にはとてもよく分かります。ただ、インターンシップをするための選考がすでに就職活動のようになっているという話を聞くと、就活同様のゆがみ、マスコミや企業の影響と、学生のブランド志向を感じてしまいます。


自分の友人には、1年間のインターンシップを経てその企業に就職し、毎日本当に楽しそうに仕事をしている人もいます。急速に広がるインターンシップ、その光と影を知り、少しでも多くの学生と企業が納得のいくマッチングを果たすことを期待しています。

タグ:就職活動

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